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『百合ちゃーん、どこ行くの〜?』
後ろから声が聞こえてきたので振り向くと、ケータイを片手に持った美鈴さんが居ました。
「あ、えと散歩…に行こうかと思いまして」
『え、散歩?ウケる!!ねぇ、ちょっと付き合ってほしい所があるんだけど』
「どこですか?」
私が聞くと、美鈴さんがニッコリ笑い
『ついてきて!』
と言いました。
学校内ですし、美鈴さんの事を疑っているわけではないのですが、少し行き先が不安でした。
階段を登っていきます。
『あは、着いたよ〜』
見ると、屋上の入口でした。
誰でも入れるようになっています。
「もう少しで休み時間が終わってしまいますよー」
私が言っても美鈴さんは聞いていないフリをし、右手が引っ張られて中に入っていきました。
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