変わらない毎日

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車はあっという間に家に着いた。 すると、雨も小降りになっていた。 「山部くん、送ってくれてありがとう。」 「いいよ!仕事サボりたかったからこっちも丁度よかったよ。」 山部くんは笑って言った。 私も一応保護者なのに。遠慮のない山部くんに笑ってしまった。 でも、私に気を遣わせないように言ってくれたってわかる。 山部くんの車を見送り家に入った。 ゆうちゃん以外の人が運転する車に乗ったのが久しぶりなせいか、車を降りると車酔いしたみたいな感覚があった。 洗面所で濡れてしまった服を脱ごうとして愕然とした。 私のトップスは雨に濡れて役割を果たしていなかった。 ブラジャーの柄も胸の形もくっきりはっきりと見えてしまっていた。 恥ずかしすぎる! どうか山部くんが気づいていませんように!
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