皐月が浜

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車を走らせても行くあてはない。 これからどうすればいいのかわからない。 朝まで闇雲に車を走らせた。 花乃のこと、洸太のこと。 二人のいない未来なんて考えられない。 あんなひどいことをしておいてそれでも花乃を愛してた。 花乃はもうオレを見ることすら辛いだろう。 優しい花乃を傷つけてしまった。 車を停めて泣いた。自分がこんなダメな男だと知らなかった。
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