前田優太

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酔いを覚ましたくて通りすがりの店員に水を頼んでそれを飲み干した。風にあたろうと店外へ出た。 知ってるやつが何人かタバコを吸っていた。 「あれー?前田も吸うんだっけ?」 「いや、、風にあたりに…。」 「そーだよな!イケメンでタバコも吸わねーしそりゃ女ウケいーよな!オレらとはちがうよなー!今日も誰かお持ち帰りすんの?」 高校時代にはほとんど喋ったことない、酔った元クラスメイトのこんな嫌味、いつもなら軽く流すけど、こっちも酔ってるからイラついた。 「はぁ?」 オレが奴らの方へ向かおうとしたのと同時に、山部がタケを抱えて出てきた。 「ふぇえ沙耶ーー!どこいったんだよーー?」 「うるせ、黙れ。」 泥酔のタケにも容赦ない山部がオレに気づいた。 「優太、ちょうど良かった。俺このままコイツ送るから、オマエ岩瀬さん呼んできてよ。どうせもうお開きでしょ。」 「ーーあぁ、わかった。」 岩瀬さんとさっき何話してたんだよ。 聞きたい気持ちをグッと堪えて返事をした。 駐車場へと歩き出した山部とタケを見送ると、さっきタバコを吸っていた奴らも居なくなっていた。
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