再会

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ポケットティッシュには、インターネットプロバイダーの名前が書かれていた。 よく見ると未開封のやつ二つ。 そういえばさっき入り口で配っていた。 あの男の店員、オレの時には視線を逸らしてくれなかったのに、綾には三つも渡したんだな。 アイスを食べ終わったオレは、ティッシュの袋を開き取り出すと、洸太の顔を拭いた。 洸太はそれを煩わしそうに避けながらアイスを舐めていた。 洸太の顔と手を拭いたらティッシュを一つ使い切ってしまった。 空になった袋を他のゴミと一緒に捨てて、残りの一つはズボンの後ろポケットに突っ込んだ。 「よし!ママのところに帰ろう!」 なぜか少し気合を入れた。
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