予感

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「あのねーそれはマナちゃんのママがくれたんだよ!」 ティッシュを見つめる私に洸太が言った。 それを聞いたゆうちゃんが振り返る。 「え?あ!」 ポケットに手をやって、それから私の手元を見た。 「マナちゃんの…ママ?」 私が言ったのを遮るようにゆうちゃんが言った。 「…っ、洸太!そのアイス冷やしとくから持ってきて」 洸太は私とアイスを交互に見て 「ママ食べないの?」 と言った。 「うん、あとでゆっくり食べるね。」 私がそう言ったら納得したようでアイスをゆうちゃんに渡した。 ゆうちゃんは静かにそれを冷蔵庫にしまった。
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