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真依子の話はこうだった。
彼氏が最近冷たいので問い詰めたら新しく彼女ができたと言われた。
それは真依子と同じ学校の子で佐伯綾といい、
佐伯綾の方から告って付き合うことになりバスで一緒に通学している、と。しかも最近バスの時間が合わないのはお前がなんか言ったせいだろと逆ギレもされたそうだ。
どこから突っ込んだらいいかわからなかったけどバスが来るまで時間があったから丁寧に説明した。
真依子の顔は見る見る怒りに満ち、話を聞き終わる頃には
「あのヤローー!」
と拳を握りしめていた。
真依子はその彼氏に鬼電し始めたので
「ねえ、そいつやめた方がいいと思う。ろくなやつじゃないでしょ。」
と言わせてもらった。
しばらく考えた真依子は
「…そだね!ウチ別れるわ!ありがとう!」
あっさりしていた。
びっくりしたけど面白い朝だった。
真依子とは同じクラスだった。こんな派手な子がいたのになぜ気がつかなかったんだろう。
真依子はうちの学校に入れたのが不思議なくらい成績が悪かったけど、一緒にいるととにかく楽しかった。
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