佐伯綾

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もし私がミスって何か不備があったら真依子の責任になってしまうと思って早めに行って、真依子の担当分を準備しておくことにした。 するとやたらボディタッチの多い嫌われ者の体育教師が近づいてきた。 汚い手で肩を揉んでくる。避けても避けてもしつこく触ってくる。 もう触られている事は無視して準備に取り掛かった。 「あれー?佐伯ぃ、お前、運営だったっけ?」 「違います。真依子の代わりです。」 「なんだ!アイツサボってんのか!?」 派手な印象からすぐに悪く取られる真依子。 「違います。骨折したんです。」 「えっ!なんで!?」 「昇降口で転んだそうです。」 「なんであそこで転ぶんだ?しかも骨折って。」 それは私が聞きたいことがだった。 でもそのくらい真依子の運動神経はヤバいと言うことだと思った。
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