ツインズ・スワップ

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 毎朝、二人でワイワイと言い合いながら服と髪型を決めるのだが、今朝は違った。それぞれが無言のまま、同じように腕組みをしてクローゼットの中を睨んでいた。  ママは、そんな二人を可笑そうに見ながらも、特に何も言ってこない。今日は、お休みで、支度を急かす必要がないからだ。  服とにらめっこをしていた二人だったが、しばらくすると腕組みをといた。 「ミキ、服は決まった?」 「まぁね。ミカは?」 「わたしも決まった」  二人は、せーので服を取り出した。  ミカは、おへそがチラリと見えそうなボーダーのTシャツに、赤のベルトが可愛い短パン。  ミキは、レースのブラウスに、水色の膝丈フレアスカート。  まるで真逆のコーディネートになったことに心底驚いたのか、二人は、お互いの選んだ服をパチクリと眺めた後、とりあえず、服を着た。  いつも同じ物を身につけているので、互いが全く違う格好をしているということが不思議で、それぞれ自身の服であるのに、どこか着心地が悪く、シャツの裾を引っ張ってみたり、スカートの裾を払ってみたり、なんだか落ち着かない。  なんとなくモジモジとしながら、二人は並んで鏡の前に立つと、揃ってヘアセットを始めた。
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