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確かに可愛い
「うん、確かに可愛い」意識して見ると、確かに久保は可愛い。今まで気が付かなかったが、クラスの女子達が彼女を中心に行動しているように見える。それほまるでお姫様のような扱いであった。
「ん?」なんだか、彼女が俺のほうをチラチラ見てくるような気がする。よく、相手が自分を見ているような気がする時は、自分が意識している。つまり自分が相手を何度も見ているということだと聞いた事がある。つまり、そういう事だろう。
「なあ、どうやって告白すればいいんだ?」君原に聞いてみる。
「LINEか、メールで好きかどうかを聞いてみるのはどうだ?」
「LINEとかやってねえし、メールアドレスやスマホの番号も知らん、俺はハイテクには弱いんだ」
「いや、ハイテクって……、お前は原始人か?」君原は呆れた顔でため息をついた。
「原始人って、失礼な!?」
「じゃあ、古風だけど何処かに呼び出して、告白するのは?」
「告白って……、何を言えばいいんだよ?」
「お前は……、子供か?好きですとか、付き合ってくださいとか……、自分の思いの丈をだな……!とにかく、当たって砕けろだ!」なんだか熱く語っている。
「そうか……、当たって……、砕けるのか?えっ?」
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