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重っ!!!
ちょっと調子に乗って買いすぎちゃったかな///
マンションの地下駐車場に車を止めると、よろよろしながらスーパーの袋をいくつもぶら下げ何とかエレベーターに乗り込んだ
「はぁ。。」
カートだったからつい買いすぎちゃったな・・次からは気をつけよ//
あああああああ!重たい!重たい!早く俺の階に着け~~~!!!
持ち手の部分が手に食い込み両手がジンジンしてくる
俺はなんだか、ここで荷物を下ろしたら負けたような気がして、重さに耐えていた
すると、スッと手から重みが引いた
え、、、?
振り向くとそこにいたのは・・・
「ぇ、、、?」
あれ?この人、どこかで見たことあるような、、??
え、、もしかしてあの日ファンミに来てた、、!?ど、どどどうしよう///もしや、サセンファン??
袋の持ち手の間に握ってたスマホにぎゅっと力を入れる
この前の格好とは違い、今日はカチッとしたスーツを身に纏っていたから、一瞬誰だか分らんなかった。
元々ファンの子の顔はすぐ覚えるタイプだったから、格好が違くとも長身小顔のその男のいで立ちに何も言わなくともすぐにあの日も男だと分かった
長身の男は、重たいはずの袋を軽々と持ち無言で突っ立っていた
かと言って、何かされるわけでもなく、、
「、、、、」
ここはお礼を言うべきか、、??それとも逃げるべき??
長身の彼を見つめたまま俺はスマホを握りしめ戸惑ってた
チーン♬
あ、俺の階、、、
その男は俺の荷物を持ったまま無言でエレベーターを降りた
「、、降りないの?」
「ぇ、、あ、は、、はい、、///」
「、、、」
男はそのまま俺の部屋の前に荷物を下ろし、無言で隣の部屋へ消えていった
ぇ、、、?
彼奴、同じマンションだったの、、?!
俺は過去一ビビった
このマンションはセキュリティーもいいし、そこそこ家賃も高い。
一般の人が住むにはちょっと敷居が高いはずなのに、なんで??あの日の男の姿を想像すると如何にもオタクと言うか、、、ダサいというか、、
こんなマンションに似つかわしくない感じで、たとえて言うなら、女性アイドルの追っかけとかしてそうな雰囲気だったのに、、、
今日の彼は、男の俺が見ても俳優やモデルのようにイケメンだった。
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