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初めての優しくも温かく包み込んでくれる初恋が
切なくちょっぴりほろ苦い失恋で幕を閉じた
心の奥底にポッカリ穴が空いたような
虚しさと寂しさが押し寄せてくる
ズキズキ ズキズキ と 痛い 痛い 痛い 心が
溢れんばかりの涙の海が瞳から零れ落ちて
失恋の傷がじわじわ広がっていく
気晴らしにと近所の公園に足を運ぶ
歩けば歩くほど初恋に想い出が蘇る
その度に心が締め付けられる
嗚呼……
もう会えないんだ
寂しさと虚しさが込み上げて
ただただ
悲しく辛い
それでも歩みは止まることなく
どんどん前へ進む
一歩一歩
何かを踏み締めるかのように
何かを確かめるかのように
新たな道へ出会いへと進もうとしている
すぐには忘れることはできない
傷が早く癒えるわけでもない
だからと言って絶望の暗闇が永遠に
続く訳でもない
そぉっと顔をあげて周りを見渡してみれば
人が 皆が たくさんいる
けして一人ではないことを
この場が 全てを 教えてくれる
いつも歩き慣れた散歩道
大切な想い出が込められた散歩道
今は 傍らにはもう誰にもいない
それでも
それでも
周りには人がいる
歩くことによって数多の出会いと
奇跡が生まれる
怖がらず恐れず最初の一歩を踏み出そう
太陽の慈愛のこもった眼差しで見守ってくれて
空はどこまでも青く澄み渡って
雲がもくもくと表情豊かに笑い
失恋の傷がちょこっとだけ和らいだ気がする
時が誰かがぽっかり空いた心の穴を
いつしか愛情たっぷりの
新しく芽吹くであろうオンリーワンの一輪の花を
立派に咲かせるでしょう
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