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1来年も一緒に泳ごうね
今日のお題
『青』 『スイカ割り』 『迷惑』
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青い海を見て蓮は、楽しそうに笑い、大きな声を上げた。
「すっげぇ。一面、青だ!!見ろよ、嵐!」
「もう見てるわ。海だから青に決まってんだろ。んな、ぎゃあぎゃあ騒ぐな」
嵐は、無邪気にはしゃぐ蓮を、冷めた目つきで見た。友人兼恋人に、怒られようと、目の前に広がる海に、蓮のテンションは下がることを知らない。
「早く泳ごうぜ!」
「は?」
不思議そうに首を傾げる嵐を見て、蓮は「あっはは」と子供のように声を出し笑う。そんな恋人の笑顔に、全力で焦る嵐。
「話が違う!みんなで、スイカ割りしに来たんじゃねーのかよ?!」
「大丈夫、ちゃぁんと後でスイカ割りもやるから、安心しろよ!ちょっと、その前に、運動しようぜ〜」
「え」
ニヤニヤと悪そうな笑みを浮かべている蓮の言葉に、思いっきり、顔を引き攣らす。
「で、でも、水着持ってねぇし、みんな来るだろ」
嵐、必死の抵抗。しかし、蓮だって対抗する。
「水着は嵐のも俺のも持ってきた!そして、集合時間もしっかり一時間後に設定してあるヨ」
「は、はぁ…?!お前、俺が泳げねぇの知ってんだろ!」
「だから、泳ぐんじゃん」
「俺が手取り足取り教えてあげる〜」そう笑う蓮。信用できるわけなく、嵐の心は不安の一色だった。
「ほらほら、早く、海の家に行って着替えよ」
「いやだ!!!絶対泳がねぇからな」
強引に海の家に引き込まれていく嵐。必死にジタバタしてる。そんな嵐を蓮は、愛おしげに見つめた。
「泳げるといいね〜」
「泳ぎたいなんて微塵も思ってねーから!ありがた迷惑なんだよ!!!」
「わ〜♡ 有難いって思ってくれてんだね。ほら早く」
何を言っても、聞く耳を持たない蓮。嵐はなく術もなく、連行されて行くのであった。
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1日目から投稿忘れるかと思いました(((
出来が死んでますけど、大目に見て下さいね!!!
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