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2 まぁ慣れる
今日のお題!!!!!
『ランチ』 『マスク』 『ヘッドホン』
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「ずっとマスクしてるけど、暑くないの?」と、渚は、マスクをしている恋人に対して、不思議そうに言った。
「ん?別にそれほど暑くないよ。慣れたなぁ」
「こんなにクソ暑いのに?」
「うん。こんなにクソ暑いのに」
マスクをしている当の本人である向葵は、それほど汗をかいていなかった。渚は、汗だっくだくなのに。
「なんだっけー?ブタクサ花粉症、だっけ?」
「うん。毎年、鼻水出るんだよねぇ」
「ふぅん。道理で、毎年、この時期になるとマスクしてるわけね」
「そう言うナギだって、ヘッドホン首にかけてるけど暑くないの?」と、向葵は、渚のヘッドホンを指差して言う。音楽を聴くのが好きな渚は、いつだってヘッドホンを持ち歩いていた。
「いやぁ、別に。もう慣れた〜」
「それ、俺と一緒のこと言ってる」
「まあ、何でも慣れますわなぁ。ずっとやってたら」
「そだね」
そう言い、顔を見合い笑う二人。渚は楽しそうに笑ってから、向葵の手を引いた。
「よし。暑いし、昼飯食べに行きますか」
「え?家で食べるんじゃないの?」
「いや、外で食べる。もう腹ぺこぺこだから」
「えっ?!」
あまりに驚く向葵を見て、渚は首を傾げる。
「そんなに家で食べたい?やっぱ帰る?」
「いや、大丈夫。外でいいよ」
「え、本当?わがままばっかで、ごめんね」
しょんぼりと謝罪する渚を、向葵は笑い飛ばす。
「大丈夫、いつものことで、慣れてるから」
向葵の言葉に、渚は、目を見開き笑った。向葵は、その様子を見て、優しく微笑む。渚に振り回されるのは、慣れているのだ。どこまでも付いてくよ、と、向葵は密かに思った。
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流石に、物語の中にまで、コロナを流行らせたくなかった。
友達が、今の時期、ブタクサ花粉症で、苦しんでる。お大事にねm(_ _)m
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