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Prologue
視界が血で覆われる。体にびっしりと血がつく。
だが、そんなことも気にならないほどに私は動揺していた。
目の前には私を庇って殺された大切な人がいる。私は死体にしがみつき、話しかけた。
「......何、死んでんのよ。私が守るって言ったじゃん。私が守られちゃ意味ないじゃん......やだよ。死なないで。生きてよ!!」
その様子を見ていた人が嘲るように声をかける。
「ハハッ!面白いことになったじゃねぇか。バカバカしいな。守るはずの騎士が、守られるなんてな」
......そんなこと、誰よりも私がわかってる。だから、
「あんただけは!絶対に許さない!−−−−!!」
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