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そんなこんなで、翌日の昼休み。
「もう……なんで作戦のことをバラしちゃうかなぁ!」
「……ごめん」
「言ったらダメだよ。特に坂田くんには絶対にダメ!」
あの人、女子の間でなんて呼ばれているか知ってる? 「迷惑スピーカー」だよ? 何かあるとすぐに「みんな聞いてー」って言いふらすから。
「けど、もうバレちまったし……やっぱ無理だよ。俺、皆とおしゃべりするの好きだし、黙ってるとすぐに『へん』って言われるし」
「じゃあ、結麻ちゃんのことあきらめるの? クール系男子になれなくてもいいの?」
「そうじゃねぇけど……」
間中くんは、しょんぼりと背中を丸めてしまった。私よりも図体がでかいくせに、今の彼は小さな男の子みたいだ。
「わかった。なにか他の方法がないか考えてみる」
「……ほんと?」
「いちおうね」
でも、自信はない。こんな「しゃべるの大好き」な男の子を「クール系男子」に仕立てるなんて。
(やっぱり無理があるのかな)
間中くんにはできないのかな。
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