優しい姉

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私の名前は『澪那(みおな)』、静岡県立高校の女子バドミントン部に所属する17歳の高校2年生だ。 私には1歳年上で高校3年生の『藍那(あいな)』という名前の姉がいて、同じ高校の女子バドミントン部に所属している。 姉は私より身長が少し低い162Cmで、スレンダー体系だけれど少し筋肉質な感じで、髪は体育会系らしく後ろを刈り上げたショートカットで優しい美人系の顔立ちだ。 私は身長165Cmのスレンダー体系で、髪は少し肩にかかるくらいの長さで、バドミントンの練習の時は髪を後ろで束ねている。 姉は高校2年生の時に全国高等学校バドミントン選手権大会(インターハイ)の全国大会に出場し、女子シングルスで準優勝するという快挙を成し遂げ、3年生になった今年は優勝候補として注目を浴びている存在だ。 私にとって姉は優しくて頼れる存在で、姉と一緒にいる時間はとても安心することができるから、私は姉と同じ高校を受験し合格して入学したら同じバドミントン部に入部した。 姉はバドミントン部の練習をとても熱心に取り組んでいて、試合に勝つことを目標に毎日過酷な練習をこなしているけれど、どちらかというと私はバドミントン部の練習には休まず参加しているけれど勝つことにこだわりがなく部活を楽しんでいるような感じだ。 そんな私を見ても姉は私に練習を強要することはなく、私のやりたいようにやらせてくれている。 姉と私は部活が終わると一緒に帰宅するけれど、帰り道で姉は時々私に、 「澪那は本気で練習に取り組めば、私より強いバドミントン選手になると思うよ!」 と言ってくれるけれど、どうも私にはピンとこない。 私はバドミントンは、とても姉にはかなわないと思っているからだ。 3年生になってからの姉は、部活で自分自身に対して厳しい練習を課していて、私は姉が体を壊さなければいいなぁと心配していた。 夏の全国高等学校バドミントン選手権大会が近づくにつれて、部活での姉の練習はさらに過酷さを増していった。 この頃の姉は部活の帰り道でよく、 「全国高等学校バドミントン選手権大会の全国大会で優勝するのが夢だよ!」 と話してくれた。 暑さが厳しさを増す7月に入り全国高等学校バドミントン選手権大会の静岡県予選を3週間後に控えたある日、姉に対する私の心配は現実のものとなってしまった。 この日はいつものように授業が終わって放課後に部活に参加したけれど、練習中に姉が体調が悪いと言ってバドミントンコートの隅に座り込んでしまった。 私は自宅の母に連絡をして高校まで車で迎えに来てもらって、部活の練習を途中で切り上げて姉と私は自宅に帰ることになった。 自宅に到着して姉は少し落ち着いたようだったので、この日は一晩様子を見て明日朝姉の体調が回復しないようだったら母が病院に連れて行くということになった。
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