汗っかきの登校

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優しくて、リーダーシップもある。 周りに気を遣っているところ。 テストや部活に限らず、今出来る事を一生懸命に努力する姿は尊敬しているし、そういうところも大好き。 とにかく、私は原田君が好きなのだ。 里衣は私の放課後の行いを優しい眼差しで応援してくれる。 そんな親友の里衣から、あるお誘いを受けた。 「今日、神社の夏祭りに行かない?」 「夏祭り?」 「うん!浴衣を着て行こうよ〜。」 「えっ、浴衣…」 「浴衣じゃなくてもいいから、夏祭りに行こうよ。恋愛成就の願掛けもしてさ。 もしかして、用事があるの?」 「無いけど…」 「なら、決まりね。 神社の前に待ち合わせよ。」 里衣から誘われて、半ば強引に神社の夏祭りに行く事になってしまった。 夏祭りと言えば、浴衣。 浴衣は私にとって、着るまでに汗をかいてしまう最難関なアイテムなのだ。 どんなにエアコンの効いた部屋で着替えようとも、浴衣は着付けをしている段階で汗をかいてしまう。 だからと言って、着たくない訳じゃない。 むしろ着たいのに…。 どうしたものかと悩むものの、里衣となら浴衣を着て汗をかいても大丈夫だろうと考えて着ていく事にした。
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