夢枕1「地下世界の夢」

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私は時々不思議な夢を見ます。 私はリアルでも、野生動物みたいに周囲の方角が、自分の中でもコンパスみたいなGPSみたいな感覚を持っていて、初めて旅行で行った知らない場所でも、そこから自分の住んでいる場所の方向と距離がなんとなく感じたりしたりします。 その感覚は夢の中でも、うっすら感じる時もあります。 その感覚を前提で以下の夢の話をさせて貰いたいと思います。 この夢は、6年か7年前(現在2022年)に見たとざっくり記憶している夢です。 夢で気がつくと、路線バスらしい乗り物に乗ってました、リアルでも私はバスに酔いやすいのでバスは進行方向を向いて右側の1人で座る席に座る習慣があって、夢でもその右手に窓がある位置に座ってました。 そして、窓の外がとても違和感があって、巨大な地下深くの洞窟みたいな世界なのです。 壁は尖っても滑らかでもない、木の材質で繋ぎ目も無く、無限に迷路みたいに通路が繋がっていて、薄ら暗いのにぼんやりと見えて、意識が始まって直ぐ直感で「ここは何時もの夢の世界とは違う、危険で厄介な場所だ、ここの人間に自分が別の世界から来たのを知られてはいけない、そしてこの世界は地上への出口は無さそうだ…どうする?バスを降りるべき?」 そうこうして、自分の安全を確保する方法を思案してると、進行方向に曇り空程度に明るい鉄道の駅が見えて来た。 駅は、高架にはなって無さそうだけど、バスロータリーは新しいのがあって、西武線の郊外の住宅地にありそうな、ごく普通の駅前だった。 あまり駅からの乗降客は見当たらない、そこに自分の乗るバスが到着して、ドアが開く。 あまりこの世界を好ましく思わなかったので、乗客をじっくり見ないように私は気をつけてたが、数人乗っていた乗客は、誰も降りる事は無かった。 バスは、更に先の暗い通路へ行く事になっていて、その時バスから降りるか、降りて電車に乗り換えるか、かなり生死を分ける博打だなと感じて、その駅をじっくり見てしまった。 その駅名は「西野」と書いてあるバス停の名前も「西野」そして「この世界は忌むべき場所で決して地名を記憶してはいけない!記憶したのを起きるまで忘れないと大変な事になる!」 しまったどうする?! と、動揺して目が覚めました。 まるで「紫の鏡」みたいなホラーな夢でしたが「西野」はまだ忘れられませんでした。 これから私がどうなってしまうのか、私にもわからないのです…。 これを読んだあなたも「西野」覚えてしまいました? あなたも夢で「西野」に行ったら気をつけて下さいね、くれぐれも地名を覚えて帰ってはいけません。 私は忘れられませんでした。 ーENDー
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