1人が本棚に入れています
本棚に追加
モルペコのダイサンダーが決まったのか、アーマーガアは通常サイズに戻り、何処かへと消えていった。
すると力を貸してくれたバンギラスが今度は俺と対峙した。
そのバンギラスを見て
(…まるで、「俺を捕まえてみろ!」って言ってるみたいだな。)
と俺は思った。
「クライト?なんでさっきまで仲間だったバンギラスが?」
とユウリが聞いてきた。
「いや、仲間ではなかった。利害の一致から協力関係にあっただけで、共通の敵がいなくなった今、協力する必要は無いしな。元々力が強いあのバンギラスの事だ。俺の本当の実力を見込んで、バトルしたいみたいだな。…あのバンギラスは欲しかったから丁度いい…。ユウリ、ホップ、マリィ。よく見とけ。」
と俺は一息ついて、
「カロスチャンピオンからジムチャレンジの推薦状を受け取った俺達の戦い方ってやつをな。」
と言い俺はニンフィアとヒバニーを出した。
本当はニンフィアだけでも良かったんだが、このヒバニー、ガラルの入国審査に引っ掛かって今は妹のところにいる【アイツ】に何か似た物を感じるからそれを確かめるって事も含めて、ヒバニーも出した。
「ニンフィア、ハイパーボイス!ヒバニー、けたぐり!」
俺の指示にユウリ達が
「岩タイプにノーマル技!?」
「指示ミスした、と!?」
と言っていた。
…まあ普通はそうだよな。 普通は。
ハイパーボイスが直撃したバンギラスは大ダメージを受けた。
「種明かしといこう。俺のニンフィアの特性はフェアリースキン。ノーマル技をフェアリー技として使えるんだ。」
まあだが、それで素直に倒されてはくれないバンギラス。
バンギラスがヒバニーにストーンエッジを繰り出した。
本来ならヒバニーに岩技は弱点なのだが、ヒバニーはピンピンしていた。
「やっぱりアイツと同じ効果の特性を持ってるみたいだな。ユウリ、ホップ、マリィ。俺のヒバニーは直前で繰り出した技のタイプと同じタイプに変化する。」
と説明した。
最初のコメントを投稿しよう!