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「ワンちゃんあるかもしれねぇぞ?」
「あるわけねぇだろ!あんだけ美人なんだなら彼氏ぐらい居るよ下手すりゃ結婚してるよ・・・あっ!」
「何だよやっぱり好きなんじゃん」
海翔の罠にまんまとハマり気付いたら自ら墓穴を掘っていた夏男。
「行ってこいよ!応援してるから」
海翔に流されるように夏男は美夜子の元へと向かった。
「何?」
明らかに不機嫌そうな美夜子
「美夜子さん!ずっと前から好きでした!僕とお付き合いしてください!」
「馬鹿なの?会社の懇親会なんだけど、いわば会社の業務と同じなんだよ、女漁りたかったから他行けよタコ」
いつになく強い口調と至極全うな意見にぐうの音もでない夏男。
「美夜子さんこわぁ」
海翔は夏男がダメなら自分がとスタンバイしていたが後悔した。
「部長すいません!体調悪いので先に帰ります!」
情けなくて1秒でも早くその場から離れたくなる夏男は何とか部長を説得して自宅に帰って行った。
Oo(とりあえず今日の件は謝らないとな)
ふーと一息ついて
「今日はすいませんでした。会社の集まりなのに羽目を外して、神崎さんに迷惑をかけてしまって。」
1時間
2時間
3時間
1日
返事は無かった。情けなさ過ぎてすっかり会社も欠勤続きだ。
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