諦めきれなかった恋

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数日が経ったある日いつものようにTVを点けた夏男。 アナウンサー「ここが昨夜転落したバスが発券されました、現場になります。」 ぼーっとTVを見る夏男。 このバスに見覚えがあることを思い出した。 「あれって俺が乗ったバスだよな・・・」 嫌な予感がして電話を掛けたが会社から応答は全く無かった。 ガチャ! 「もしもしもし!」 「ん?お前は小田か?お前は無事だったのか?」 電話の相手は社長だった。 「はい!小田です!欠勤続きですいません。」 「ふーむ事情は知らんがお前以外は皆神楽坂病院か。」 神楽坂病院と言えば会社から数分の距離だ。 ガチャ 慌てて思わず電話を切る夏男。 数日間の引きこもりで伸びきった髭を剃り。副を着替える。 鏡の前にはまるでこれからデートにでも行くのかと言うような男が立っていた。
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