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「そんなの簡単なことよ。今の時代、お金を出せば探してくれる所なんていくらでもあるでしょ」
「えーっ!そこまでして探してくれたの?」
「当たり前でしょ。あんた、私が自らの足を使って探したとでも思ってたの?」
「いや、それは無いよね、流石に」
「術後、息子が消えて塞ぎ込んでるあんたを見てられなかったのよ。このまま放っといたら、どうなってることやら」
「心配ばかり掛けて、本当にいつもごめんね」
「まぁいいのよ。今こうして元の綾に戻ったんだから。私のした事は、無駄じゃ無かったんだし」
その時、それぞれ注文した物が、運ばれて来た。丁度食べ終わった頃、絵理子のスマホが鳴った。
「ああ、由里子からだ。今日、引っ越し祝いするから、顔出しなさいって言ってあったの」そう言って絵理子は電話に出た。
「もしもし、うん、そう、でも来れるのね?分かった。じゃあ場所決まったらメールしとく」そう言って電話を切った。
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