1章

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由里子とは岩崎 由里子。彼女も高校時代からの親友で同じ歳。彼女は、女弁護士として活躍中で、主に妻側の離婚を扱う事が多い。彼女の選ぶ男性の条件は、とにかく何に対しても、自分よりも上を行ってなきゃ駄目だそうだ。当然の事、独身を貫いている。時々、由里子は男嫌いなのでは?と思う事がある。彼女の弁護士としての腕は、凄いもので、周りからは、女凄腕離婚弁護士なんて呼ばれてる。 「少し遅れるけど、必ず来るって。さて、まだ夜になるまでは時間があるなぁ。どっかでお茶でもしよっか?」 「うん。私、ちょっとお店見に行きたいかも?」 「お店って?息子君の?」 「うん。今日はやめたほうがいいかなぁ?」 「そうねぇ。時間もあるし店見るくらいなら、いいんじゃない。よし!行こ」こうして私達は、息子が働く美容室へと向かった。
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