3章

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「貴方の為ってよりも、守くんの為よ。私が守くんを救ってあげれば、自動的に貴方も救われるでしょ?私もね、丁度貴方位の時に離婚したの。息子も居てね、その時4歳だった。今の守くんと同じ。当時は私も無知だったのもあるし、女弁護士さんも当時は駆け出しでね。裁判に負けて息子奪われちゃったのよ。とても辛かったし苦しかった。だから貴方にも同じ思いはさせたくないと思ったのよ。それに、暴力振るうような旦那に、守くん任せられないでしょ?どんな事があっても守くん手放しちゃ駄目よ!それと、もう二度と、守くんに手をあげないって約束して」 彼女は、約束してくれた。そして頑張ってお金貯めて、家を出る事も。彼女は深々と私に頭を下げ、守くんの手を取り人混みの中へと消えてった。 私は、ブラブラ歩きながら、昔の事を思い出してた。
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