3章

9/17
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
私は、絵理子に電話をしようと思い、デパートで静かな所を探した。丁度、ベンチが並び少し休めるスペースがあった。人も少なかったので、ここで電話を掛けることにした。 絵理子にまゆみと守くんの事をすべて話した。 「じゃあ、そのまゆみさんって人から、こっちに電話が来るってことね」 「もし絵理子の所で働きたいと思えばだけどね。でも掛けてくると思うわ」 「話を聞いてる限りじゃそうだろうね。でも彼女も長い間辛かったんだろうなぁ。まぁ事情は分かったわ。取りあえずはちゃんと会ってみて、面接して決めるわ。まぁ綾の推薦だから、悪い人じゃ無いんだろうけど」 「根は悪い人じゃないと思う。彼女も逃げ場所も無く苦しんでて、つい魔が差して守くんに手をあげたんだと思う。根っからの悪は、旦那の方よ」 「その旦那ってのはろくでもないわね。由里子に頼んで、しこたま慰謝料取ってやればいいのよ」 「そうね。女に手をあげる男なんて最低だし。取りあえずそんな事だから、もし掛かってきたら宜しくね」 「了解!こっちは任せてあんたはショッピングを楽しみなさい」後の事は絵理子に任せて私は、夏物の服を探しに行った。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!