3章

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順番が回って来て私は3回回した。残念ながら全部はずれだった。私は昔からくじ運は無いのだ。そして、直樹の番。直樹は2回分の券を渡し回した。1回目は、はずれ。そして2回目………。 『カランカランカラン♪』と鐘がなった。 『おめでとうございまーす!2等、ディズニーランドペアチケット、大当たり!!』 なんと、直樹は見事、2等を引き当てたのだ。この時私は、やっぱりこの子には、強いくじ運があると思った。 会場を後にして、喉も乾いたしお茶しようった事になり、喫茶店に入った。私は、アイスココアを注文し、直樹はアイスコーヒーを頼んだ。 「でも凄いわね!2等を引き当てちゃうなんて。そのくじ運分けて欲しいくらいよ」 「でも当たってもディズニーのチケットじゃあ」 「どうして?いいじゃないディズニー。私なんか大昔に1回行ったっきりで、羨ましいわ」 「じゃあこのペアチケット、神崎さんに譲りますよ」 「そんな!貰えないわよ。誰か誘って行けばいいじゃない」 「一緒に行くような人居ないですから。男友達二人でディズニーってのもなぁ」
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