3章

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その夜私は、中々寝付けずにいた。絵理子の言葉が痛い程突き刺さり、重くのしかかる。いったい私は何をしてるんだろう? 翌日、私は美樹ちゃんとお店で一緒だった。そろそろ閉店って頃「美樹ちゃん、そろそろちょっとずつ片付けていこうか」 「そうですね。もうお客さんも、来そうもないですし」 その時、自動ドアが開き一人の女性が入って来た。私は相手を見た瞬間「由里子!」 「中々似合ってるじゃない、お弁当屋さんの店員」 「珍しいじゃない、由里子がこっちの方に来るなんて」 「今日は、仕事で近くまで来たから、綾の顔でも見てこうと思ってね」 「良く分かったね、ここの場所」 「絵理子に大体の場所聞いといたのよ」 「そうなんだ!もう少しで終わりだから、少し待ってて。時間あるんでしょ?ご飯でも行こうよ!」その時美樹ちゃんが「後は私がやっとくんで、先に上がっていいですよ」 「いやいやそれじゃ悪いから」 「本当に平気です!せっかくお友達もみえてるんだし、先に上がって下さい」 「いいの?じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな。この埋め合せは必ずするから」私は奥で着替え、由里子と店を出た。
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