4章

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「今思えばあれは、何だったんだろうってね」 私達は近くの喫茶店に入った。店内は割と空いていた。窓際席に座り、お互いアイスコーヒーを注文した。 「この間、横田さんにカットしてもらって、周りからの評判が凄くいいんですよ!」私は、背中迄あった髪を肩にかかる位の所まで、カットしてもらったのだ。 「あれだけカットすればかなりイメージも変わるしね」 「長かった時は、なんか周りからは暗いイメージだったらしいんですが、今は明るいイメージになったって言われます」 「美樹ちゃんは元々明るいし、髪もその位が似合ってると思うな」 「本当ですか!じゃあこれからはずっと横田さんにお願いしちゃおう」私はアイスコーヒーを一口飲んで、あの事を言った。 「実は私、ちょっと気になってる事があって…」 「気になってる事?」 「はい、気になってる事……………」 7月も半ばになろうかという頃、直樹とのディズニーランドの日にちが決まった。子供達が夏休みに入る前に行こうと言う事になったのだ。それが明日だ。夏休み前ならまだそこまで混まないだろうと、予想してのことだった。
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