異世界怪奇譚

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「あら?この小汚い娘は誰?私のエミリオの部屋の前で邪魔ですわ」 金の長く美しいふわりとした髪に緑色の瞳で、胸元の開いた深紅のドレスを着た女性で真っ赤な口紅をしている。俺が男の時でもこの女と寝るのは嫌だな… この女がエミリオの下で乱れてたのか…なんかもやってする。エミリオは俺に手を差し出してくれて、その手を取ろうとしたら女はその手に手を重ねエミリオに自分からキスをしてゆき舌を絡めている。 「あぁ」 たぶんこの女が姫さんって事で、この国のお姫様なんだろうな。なんかこう…お姫様ってもっとお淑やかで可愛らしいものかと思っていたが…違うんだな。 エミリオは姫様を引き離し、俺を抱き上げてきて俺は驚いてエミリオの首に手を回す。姫様が何か言おうとしたが俺を連れて部屋へと入り鍵を閉めていた。 「いやいやまずいだろ?ほらめちゃくちゃ叩いてんじゃん!」 姫様が扉を叩きながら開けろと叫んでいる。エミリオはお構い無しと言わんばかりに俺をベッドに降ろし、覆いかぶさり唇を重ねてくる。 さっきまで姫様抱いてたくせに何してんだこの男!!そうは思いつつ服を脱いでゆくエミリオから目が離せない…程よく筋肉のついた体で俺より腹筋あるんじゃないか…? いつの間にか静かになっていてエミリオは俺を引き起こして脱がせてゆき、お互い裸になって見つめ合ってしまう。やばい…めちゃくちゃ恥ずかしいぞ…?
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