黄昏時

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柱時計が七つ打った。外はまだ明るい。 二重三重(ふたえみえ)にかかる雲は橙色に染まり、最後の抵抗とばかりに藍色の侵攻を防いでいる。 室内には薄い暗がりが広がる。慌てなくともよい。あと半刻待とう。そうすれば、完璧な夜がくる。 エアコンは壊れていて効きが悪い。室外機がうるさすぎて頭が痛くなる。私はエアコンを止めた。   (壊れたエアコンはまるで私のよう。頑張っても頑張ってもから回る)
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