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昨日のことを思いだし、ダイニングで猫とくつろぐ。
あいつは突然やってきてゲリラ豪雨のように水位をあげた。
そして、さもなかったことのように去っていく。
いままさに外では雷がけたたましく鳴っている。
あの女のように喚き散らしている。
俺は知らず相手を傷つけてしまっているのだろう。改善することもなく好きなようにしていたかもな。
まあ、俺には世界一大事なこの猫がいる。それだけで満たされるから、あの女との別れなど、どうということもない。
さぁ、ここにおいで。大好きなおやつだよ。俺の膝の上でほら、あ、イテッ……。
女は勝手に去っていったけど、愛しい猫よ、君は好きなところでくつろぐといいよ。
俺の膝の上以外、まあ、それもいいさ。
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