8人が本棚に入れています
本棚に追加
「、、、」
「何かフワフワするぞ!ここが天国なのかな?」
目を瞑っていたうんこ仮面が目を開ける。
すると、目の前には抱きかかえている
女の子の姿。
「駄目だ!この子だけは救わないと!」
うんこ仮面が身体を起こす。
「あれ!?」
そこは大きな布の上。
ビルとビルの間に大きな布が出現している。
「よっ!」
大きな布の先、
ワインレッド色のコスチュームに身を包んだ
男性がワインを片手に
ハードボイルドにサインを送る。
「西郷さん!」
そう、彼が窓から飛び降りる
そのギリギリのタイミングで
遠投100mの剛腕"ワインレッド"西郷が
ビルの間に布をかけた。
「ホントギリギリだったんだぞ!無茶しすぎ!」
その布の上を素早い身のこなしで
二人に近づくエメラルドグリーンのコスチュームに身を包んだ男性。
「大久保さん!」
それは50m走4秒台のスピードスター
"エメラルドグリーン"大久保。
他にも3人。
どうやらヒーロー達が駆けつけ、
なんとか助かったらしい。
「大丈夫か?ほら。」
大久保が手を差し伸べる。
「ありがとう、、、いてっ!なんか全身痛いや。」
うんこ仮面も覚束無い足取りで立ち上がる。
すると、横で気絶していた女の子が目を覚ます。
どうやら軽い火傷は負っているものの
命に別状はないらしい。
そんな少女の頭をうんこ仮面は撫でて言った。
「よく諦めないで頑張ったね。」
二人を見つめていた西郷が声をかける。
「さぁ!ヒーロー!みんなのもとへ行こうか!」
導く西郷の背中を追ううんこ仮面の肩を
大久保もよくやった!と言わんばかりにグッと
抱き寄せて言う。
「力は無くてもお前は立派なヒーローだぜ!」
こうして、地上20階のビルの火災は
ビルの多くは焼け落ちるも
うんこ仮面の活躍で
ほとんどの人は、無事に救出された。
最初のコメントを投稿しよう!