2022年7月19日「漫研サークル」

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2022年7月19日「漫研サークル」

「想いがあふれたら、どうやって……」  ふと、back numberの『わたがし』を口ずさむ。 「どんなきっかけ、タイミングで……」  君と、話したかった。  いくらでも、きっかけは作れた。  タイミングだって、いくつもあったさ。 「手を繋いだら、いいんだろう」  手を繋ぐには、まだ早い。  この前、やっと2人だけでご飯を食べたぐらいだ。  また誘いたいと思ったけど、みんなで行きたいね、と彼女は言う。 「この胸の痛みは……どうやって、君にうつしたらいいんだろう」  彼女は、この痛みを知っているのだろうか。  僕に対して、痛みを感じて欲しい。 「やっぱり……」  彼女に、LINEを送る。 「……好きなんだ」  この言葉とは、関係のないことを。
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