1人が本棚に入れています
本棚に追加
夢という名のひと夏の物語。
エンドロールの先に望んだ結末は決して訪れはしない。
一番望まない形で物語は進んでいく。
きっと完璧なエンドロールなんてない。
未完成なまま物語は進んでいく。
そこにきっと私はいない。
もしもこの物語がもう一度始まるのならプロローグは最高の出来になったらいいな。
でも、そんな日はきっと訪れない。
いっそのこと雨が降ってしまえばいい。
そうしたら上を見上げていられるから。
最後の強がりぐらい上手にさせてほしい。
そして私は糸を結う。
ありったけの思いを込めて。
ありがとう。
そして、さよなら。
「よかったね。二人ともお似合いだよ」
私は笑顔でそう、うそぶいた。
雄太君と私の波形。
それはこれからもずっと「友達」。
ずっとこのまま。
最初のコメントを投稿しよう!