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夜空に満天の向日葵が咲き乱れる中、目の前で二人は手をつなぐ。
もともと、雄太君から遥ちゃんへの告白に協力するように言われていた私にとってそれは当たり前の結末だった。
結局私の夢は不完全な夢でしかなかった。
いつか消えゆく泡沫の夢。
その夢に酔っている自分がいた。
諦めたくない自分がいた。
夢が覚めないでと願う自分がいた。
後悔する……自分がいた。
不完全な夢はあっけなく覚めた。
おばあちゃん。
あやとりは難しいよ。
上手くできたと思ってもたった一つの間違いであっけなくもつれてしまう。
目の前で出来上がるハート型のあやとりの前に私はどうしたらいいの。
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