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ジュラの機転がヴィペラの巨体を切り裂く
彼の攻撃を敢えて鞘で受け止めるとすかさずカウンターを決めた
「なぜ鞘だけで受け止められた？！毒も纏っていないのに…」
「東の大和って国に好敵手がいてな！そいつの話じゃ真の刀鍛冶ってのは刀よりも鞘を頑丈に作るらしい。剣豪は納刀時いかなる時も無駄な殺生はしないっていう一種の"武士道精神"に由来する……そこにインスピレーションを得て鋼殻丸は鞘を頑強なものに変化させた！久蛇刀だから勿論耐毒性にも優れてるってわけだ」
鋼殻丸を納刀し、抜刀術の構えを取る
「お前も久蛇刀使ってんなら剣士だろ？一度はジパングに行ってみろよ」
「なるほど……武士道精神ね」
カッ
「反吐が出る理屈だなぁ！！？俺は生憎剣士としての自覚はない！久蛇刀も剣技も単なる殺人手段……相手の息の根を止めれるなら俺は剣を捨てて喉笛に喰らいつく事さえ躊躇わない！！」
ヴィペラの瞳は縦長の猫科肉食獣の様な瞳孔へと変貌した
「フン……獣に何を言っても無駄だったわけか。鎖に繋がれてねぇ猛獣ってんなら俺が斬り伏せてやるよ"剣士"として！」
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