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ビルカにある港へ着くとそこには軍隊の紋章の描かれた帆船が停泊していた
「ディアボロアイの皆さん!お待ちしておりました」
そこには軍隊直属の整備士達が乗り込んでいた
恐らく軍隊としてもこの非常時に軍人を送る事が出来なかったらしく、軍人は皆マスケティアの本部へ駐在している
「お世話になります」
アリシアも軍の整備士達に頭を下げる
「航海中の戦闘はお任せください」
「向こうの海も海賊がいそうだしな」
ディアボロアイの一行が乗船すると、錨を上げて出港する
「帆船ですと風速・風向きからしても到着するのは明日の午後になります。皆さんゆっくりお休みください」
「いや、明日の朝には着くな…風向きと風速なら任せろ!」
バンはまた船頭に座り込んで目を瞑る
「彼は"嵐の神剣使い"ですので、風を支配できます」
バンが座り込んで数分経つと船は風を推進力にしてどんどん前へ進んでいく
「す、すごい…」
「これが神剣使いの力……」
整備士達も唖然としていた
「バンが船を進め…俺が千里眼で見張りをする……整備士達はここまで準備してくれたんだ。休んでくれ…」
「私とラキなら魔法でバリアもはれますし、敵船にも迅速な対応ができます」
フィレンツェの一言で整備士達は安心した様に各部屋へ戻っていく
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