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ヒグマと対峙する★北海道民
最初に事件が起きた場所は、標茶町 下オソツベツ。
前肢跡の幅が約18センチ。
そのため『オソ18』と呼ばれる、この熊は、監視カメラの映像から推定10歳、300Kg超の雄熊。
数年前から被害が続いていた標茶町。
新聞記者が現場に到着すると、内臓を食べられた牛を重機が運んで来た。
これだけ読んで、ゾッとする方もおられるだろうが、よくよく考えてみれば人間もまた牛の内臓を好んで食べている。
牛にしてみれば、熊に襲われるのも人間に処分されるのも大差ないかもしれないと思うのは俺だけだろうか。
被害に遭うのは、群れから離れていることが多い牛らしい。
野生の掟をしみじみと感じる。
安心して孤独を楽しめるのは文化的生活を送っている人間の特権。
と、思いきや・・・
同日の北海道新聞には、次のような記事も掲載されていた。
高齢の夫婦が家の裏の畑で熊に襲われ大ケガを負ったという。
「家の裏であっても一人で畑作業をするのは非常に危険」
と、明確に記されている。
現代社会において、信じがたい重い現実である。
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