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魔法店の交流会
石橋さんを送り出すと、ちょうど時計の針が午後九時を指した。一応、規定の上では閉店時間だ。お店の入口のプレートを裏返して『CLOSE』にしてから、わたしはちょっと考えた。ここは偶然通りかかるような場所ではないし、実際、一日に二人以上のお客さんが来た記憶はない。
わたしはどうやってこのお店のことを知ったんだっけ。マナを治す魔法を得るために必死だったとはいえ、何故か思い出せない。
中に戻ると、マナがミコトさんと話していた。
「遅くまで、どちらに行かれてたんです?」
「四半期に一度の店主会議に出席してきたのですよ」
「店主……って、魔法店の?」
ミコトさんがゆっくりとうなずく。他にも魔法店があるということだろうか。初耳だった。
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