魔法店の交流会

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「そうそう、交流会があるので、皆さんもいらっしゃいませんか?」  そう言って、ミコトさんがチラシをテーブルの上に置いた。 「他の魔法店の皆さんと親睦を深めるお食事会です。わたしも初回から参加しています」  わたしも一緒にチラシを確認する。『第八十回全国魔導師協会支店交流会』とある。四半期に一度ということは、今年で二十年目。  ちらりとミコトさんの顔を見る。初回から参加しているというミコトさんは、一体いくつなのだろう。 「次の土曜日なら、空いてますけど、わたしたちが行ってもいいんですかね」 「もちろん。マナさんたちも従業員ですから。美味しいご馳走が出ますよ」  ミコトさんが言うと、マナは拳を握った。 「行きましょう。今すぐに」 「土曜日って言ってるでしょ」  元気になったのはいいのだが、我が妹ながら、こういう所が恥ずかしい。ハルカちゃんの方がよっぽど落ち着いている。
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