1/1
前へ
/18ページ
次へ

 真夏の午前十一時。  冷房が寒い程効いたファミリーレストランの片隅。  俺は今、顔を知らなかった家族と向き合っている。  隣には俺を育ててくれた父さん。  目の前で既に半分以下の水位のオレンジジュースが、溶けかけの氷水と混じり始めていた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加