doll

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 琴美は振り返りベッドを凝視していた。枕の上にフェイスタオルを敷く習慣のある琴美は失くなっていることに気付く。 夏布団が少しだけ盛り上がり蠢いている。琴美は怯むことなく夏布団を引っ剥がした。 そこには、二体の人形がフェイスタオルを敷き布団変りに全裸で抱き合っていた。 「つっ!な、な、何してんのぉー」 『ちぇっ!良いところだったのに邪魔するなよ』 『そうよ!琴ちゃんたら相変わらずね……』 琴美はこの光景と人形達との会話ですら未だに信じられないが、もう成り行きに任せる他なかった。 「そんなことより、どうして私の所に? ミキちゃん、アタル君」 『あーやっぱり覚えてくれてたんだね、琴ちゃん』 「う、うん。忘れる訳ない……」 『琴、反省してるのか?』 「う、うん。ごめん」
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