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魔導書
私は大賢者ケジジさまたちに封印されたゴスス姉さんを救い出すと心に決めた。その方法を探すため、姉さんの部屋にやって来たのだ。たくさんの本棚が置かれ、空気がひんやりとする部屋だ。
まずは地下へ向かう入り口の封印を解かないといけない…。
例えば、ゴーレムを召還できたら、圧倒的な怪力で階段を塞いでいる石像を押しのけることができるのだろうか? そのくらいの魔法ならば私も使えるかもしれないし。
姉さんが読んでいた本に何か手がかりが書いてあるはずだ。どの本が良いだろう? 私にも使えそうな魔法で…。パラパラ…これは違うな。それは見てはいけない本だった。私はそっと本棚に戻す。
本棚を見渡していると、ある場所から発する妖しげな雰囲気に引き寄せられた。それは古そうな不思議な魔導書だった。私は思わず、その本を手に取った。自然と本の古びたページを開く。しかし、本には何も文字が書いていなかった…。どういうことだ!?
さらにページをめくってみる。すると、ボワーっと文字が浮かんだ。さっきは気のせいだったのか。文字の書いてない本なんて価値がないからな。私にもこの本は読めるようだ。さて、ゴーレムの召還方法は…。えーと、これだ!
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