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なぁ平野、本当にいいのかな 俺このまま、お前のこと抱いちゃうけど さすがにもう、止まれないけど 後悔しないのか? それとも、後悔するくらい、深く残ってくれるのか。 わっかんね わっかんねぇけど 悪い、もう、欲しいわ。 今夜のお前のこと、俺は欲しいよ。 「平野」 「なに」 平野を見下ろしている自分の顔が、今、どんな風なのか分からなかったけど、目があった彼女が一瞬、怯えたように身を固める。 ああ、怖がっているのかな。 怖がらせたいわけじゃないのにな。 だけど。 俺のこと、ここまで誘い込んだのはお前だよ? 無傷で逃してやれるほど、人畜無害な男じゃないんだよ まだ逃げようとする平野の腰をがっつり捕まえる。膝を割って身体を滑り込ませてから、平野の手を握り込んで指を絡める。 「せっかくだから、楽しもうぜ、平野も」 平野がぎゅっと目を瞑る。 俺はそのまま、彼女の中に沈み込んでいく。 「あっ……ん……」 「痛かったりしたら、ちゃんと言えよ」 「ん……」 彼女のこれまでのセックスの詳細は知らないけどろくなものではなさそうで、そんなのとは違うのだと知らしめたくて、ことさらゆっくりと中に入った。 「気持ちいいとこも、ちゃんと教えて」 頬を両手で挟み込んで目を合わせて言ったら、彼女はこくこくと頷いた。
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