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「!」  直に触られて先端が濡れてきてしまう。  溢れるものを塗り付けるように親指で先を撫でられて、びくびくと腰が跳ねた。 「ああ、やばいな、ほんと可愛い。もちょっと我慢できるかと思ったけど無理」  余裕のなさそうな声音で呟いた耀くんが僕から手を離した。  熱を持て余す身体を途中で放置されて辛い。 「…ようくん…」 「待たせてごめんな、碧。下も汚れるかもだから脱ごうな」  あっと思う間もなくするすると脱がされて、そして耀くんの膝の上に向かい合って乗せられた。…脚を開いて。  恥ずかしい。でもそれより俯いて見てしまったものに目が回る。  耀くんの、すごい 「あっ」  勃ち上がった僕の性器と耀くんのそれを、大きな手が包み込む。  それだけで僕はもう堪らなくて耀くんにしがみついた。 「碧、我慢しないでいっていいよ?」  耀くんの声が、甘く耳に流れ込む。 「もうすごい、溢れてるし」  そう言われて、手を上下に擦られて、目の奥がチカチカした。  ここ数日、ずっと身体の中に溜まっていた熱が、出口を見つけて押し寄せる。 「あ、あ、あ、…よう、くん…」 「気持ちいい?」  そう訊かれて、同時に少し力を強くされた。 「…あ、んっ」  耐えることなんてできなくて、白濁が耀くんの腹を汚した。  引き締まった腹筋をどろりと流れていく様が生々しくて恥ずかしい。  放出の余韻で息を乱していると、耀くんが僕に頭を擦り寄せた。 「碧、俺にキスして?」  膝の上に乗せた僕を見上げながら、甘えるように耀くんが言う。  僕は耀くんの肩に手をかけて顔を寄せた。唇を重ねて、自分から舌を入れてみる。  耀くんを見下ろしてするキスは、少し不思議な感じがした。 「っあ…」  キスの途中で、耀くんが再び手を動かし始めた。  萎えきらなかった僕の性器はまた張り詰めてきてしまう。 「ごめんな。もちょっと付き合って」  俺もいきたい、と言われてまた身体が熱くなった。  一回出した分余裕があるはずなのに、あっという間に追い詰められる。  しがみついた耀くんの身体が汗で湿ってくるのにも煽られた。 「碧、もっかいいく?」  耀くんの声が欲で掠れていて色っぽい。 「あ…、うん、い、きそう…っ」  腰が、勝手に動いちゃう。耀くんが眉間に皺を寄せて、でも口元は笑っていた。  2人分の荒い息が部屋に広がる。  最後に先端を撫でられて、僕が2度目の頂点を迎えてすぐに耀くんも達したのを腹部にかかった生温(なまぬる)さで知った。  耀くんの頭を抱え込むように抱きついて、脚も耀くんの腰に巻きつけた。  耀くんはそんな僕をぎゅうっと抱きしめてくれる。 「…碧、好きだよ、すごく…」  ぴったりと肌と肌を合わせているから、言葉が耳だけじゃなくて身体全部に入ってくる。 「本当はね、明日も碧の家には行かないで、碧をここに連れて来たい。そんなの難しいって分かってるけど、碧を独り占めしていたい」  大きな手が僕の頭を撫でる。  その感触にうっとりする。 「僕も耀くん独り占めしたい。…今日だけじゃなくて」 「俺は碧のものだよ」  僕に鼻を擦り寄せながら耀くんが言った。  少しくすぐったくて、すごく嬉しい。
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