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(シーレ王子……?)
女の言葉が気になった切夜は、窓から必死に身を乗り出し、女に声をかける。
「なぁっ!おい、ちょっと待てよ!!この指輪、何なんだ?!それに、シーレ王子って誰なんだよ?!」
しかし、切夜が「シーレ王子」と言葉に出した瞬間――切夜が嵌めた指輪に刻まれた魔法陣の1つが目映く輝き始める。
「うわっ……?!」
思わず窓枠から手を離し、床に尻餅をつく切夜。
けれど、指輪の魔法陣から放たれる光は尚も眩しく――徐々に強くなっていく。
そうして、部屋全体を溢れんばかりの光が包み込むと同時、3人は意識を手放し、ぱたりとその場に倒れ込んでしまった。
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