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「お前はわたしがこの手で消し去ってやるつもりだったが、本物の神様に任せるとするよ」
リカがそう言うと同時に、眩しい光をまとった星の化身が現れた。
「なっ、なんだ、お前は」
女神が明らかに狼狽している。星の化身は貼り付けたような笑みを浮かべたまま、ゆっくりとその指先を女神に向けた。
「待て、話をさせろっ」
「これ以上、言葉は不要でしょう。我が世界と彼女たちの世界を穢した報いを受けてもらいます」
「報いとはなんだ」
「もちろん、完全なる消滅です。あなたに魂に還る資格はない」
彼女の全身から立ち昇る紫色のオーラが、指先へと集まっていく。
「やめ……」
オーラに撃ち抜かれた女神の断末魔が掻き消えた。がくんとミレイがうなだれる。今この時、諸悪の根源がこの世界から完全に消え去ったのだ。
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