7人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「思い出した。」
そうだ、山下さんはあの時の友達だ。
「思い出したかな?」
すぐに、ごめんと謝ろうとする。
「ごめん。」
あかねは急に歌い出す。
「ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本飲ーます!」
そして、ニヤリと笑った。
「約束を破った時の約束、まだ果たされてないよ。」
その瞬間、あかねが何のことを言っているのかわからなかったが、その笑顔を見つめているうちに、だんだん恐怖心が湧いてきた。
「せっかく悠くんと同じ学校に戻れると思ったのに、忘れてるなんて、残念だな。」
そうしてあかねが手にしていたのは針。
僕は逃げるしかなかった。
最初のコメントを投稿しよう!