私side

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私side

あの日に着ていた白い浴衣を身に纏い彼の隣にいる。 同じ大学に合格して、彼は上京して一人暮らしをしている。 去年は花火大会が中止になった。 今年も中止になった花火大会は多いけど、ちょうどあの時と同じ8月1日に花火大会を開催する場所を見つけて、二人でアルバイトを頑張って今ここに立っている。 花火が打ち上がると、たくさんの人がいるはずなのにまるでここには二人しか存在していないような気持ちになる。 きゅるるるるる どーん ぱらぱら 夜空一杯に花が咲いてパラパラと散っていく。 上を見上げる彼を見る。
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